第44夜 美しく『見せたい』? ①
やほ。
美容、というと一般的に
⚫どんなコスメで
⚫どんなお手入れを
⚫どのタイミングでして
⚫どんなアイテムを
⚫どんな方法で取り入れて
⚫どんなサロンで
⚫どんなサービス受けて
⚫どんなブランドのメイクを
⚫どう合わせて使うか
が、メインで
⚫○○のサプリを取ってるよ
⚫お野菜中心だよ
⚫○○ってレストランいいよ😃
⚫食べ過ぎないようにね❤
って食はオマケかい。。。
生活習慣についてはあんまり語られない。
なぜって?
お金にならないからさ❗❗❗
綺麗に美しく『見せたい』のであれば大正解。ガンガン塗ってじゃんじゃん痩せればいい。
で、敏感肌、化粧品依存、低体温、低代謝、アレルギー、貧血、妊娠しにくい・・・は仕方ない、だっておしゃれのためだもの。
わたしはね、美しく『見せたい』じゃなくて『なりたい』んですよ。だから根本的に目指すものが違うのです。なんなら生命体として維持が難しい単体を美しいとは絶対に言えない。それは人間としての責任です。申し訳ないけど健康じゃない人間に美を語る資格なんかないと思ってる。みんなが真似してしまうじゃないか。命のみなもと「女体」を舐めるなと。
結婚して人目に触れず子育てに明け暮れてアラサーに差し掛かった頃、テレビや雑誌の美しさからどんどん圏外になっていく自分に限界があるなと思った。どうしたら永続可能な美を目指せるだろうかと熟考したときに
『いかに美しい年長者に出会うか』
が鍵になると思ったの。芸能人はもちろん、近所のおばちゃんからキャリアのある方まで観察しまくった。
そして出た答えが
いかに美のセンスを保つか
だった。
それは美容なんていう生易しいものじゃない。生き方そのものだった。
わたしが実際にお会いした最年長の美しい方は当時80歳を越えていた。
モデルでも女優でもない。絵画教室の先生。頭脳明晰で足腰が丈夫。旦那さんと家族を愛し、子どもを立派に育て上げ、のみならず35年も大人から子どもまで作品作りを指導しておられた。教え子の中にはプロになった方もいる。
毎週教室のために一人で片道2時間電車に乗る。
しわはあるし化粧っ気はない。でも輝かない訳がないじゃない。優しいまなざし、笑顔。あれが美じゃないならなんなんだろう。
もう一人、印象的だった70代のご婦人。つるんとマシュマロみたいな肌。艶のある頬に品のいいピンクのチークを入れていた。深いお話しはできなかったけど見た目はもちろん、キュートで気取ったところのない気持ちのよい方だった。ほんの一時、爽やかなやり取りが何年経っても忘れられない。
素敵な方は沢山おられる。
そして共通点がある。
逆に年齢にかかわらず残念な方とも出会った。もちろんそちらにも共通点がある。
つづく